chmodパーミッション計算ツール
Linuxのchmodパーミッションをチェックボックスで視覚的に設定できます。設定した内容の8進数(755など)とシンボル表記(rwxr-xr-x)がわかります。
最終更新:2026年9月9日 / 運営:sesebox(運営者情報)
r=4, w=2, x=1。各値の合計が権限数字になります。
① このツールの使い方
- •1. プリセットから選ぶ:644・755・600など、よく使う設定をワンタップで選べます。
- •2. 所有者(Owner)・グループ(Group)・その他(Other)ごとに権限を設定する:それぞれ「読み取り(r)」「書き込み(w)」「実行(x)」のチェックボックスを個別にオン・オフします。
設定すると同時に、8進数表記(例:755)とシンボル表記(例:rwxr-xr-x)の両方がリアルタイムで表示され、コピーボタンでそのままコピーできます。
② パーミッションの3つの対象と3つの権限
Linuxなどのファイルシステムでは、1つのファイル・ディレクトリに対して所有者(Owner)・所有グループ(Group)・その他のユーザー(Other)という3種類の対象ごとに、それぞれ読み取り(r)・書き込み(w)・実行(x)の3種類の権限を個別に設定できます。合計で3×3=9個のオン・オフの組み合わせがあり、これを8進数の3桁(0〜7ずつ)で1度に表現するのがchmodの数値指定です。
③ 8進数1桁がなぜ0〜7の権限を表せるのか
r(読み取り)・w(書き込み)・x(実行)の3つの権限には、それぞれr=4・w=2・x=1という固定の数値が割り当てられています。この3つの数値を、オンになっている権限の分だけ足し合わせることで、0〜7のいずれかの数字になります。
| 数値 | 権限の組み合わせ | 表記 |
|---|---|---|
| 7 | r + w + x(4+2+1) | rwx |
| 6 | r + w(4+2) | rw- |
| 5 | r + x(4+1) | r-x |
| 4 | r のみ | r-- |
| 0 | なし | --- |
たとえば「755」であれば、所有者は7(rwx=すべて許可)、グループは5(r-x=読み取りと実行)、その他も5(r-x)という意味になります。この足し算のルールがわかれば、どんな数値の組み合わせも権限に読み替えられるようになります。
④ よく使う設定の意味
- •755(rwxr-xr-x):所有者は読み書き実行すべて、グループとその他は読み取り・実行のみ。ディレクトリや実行ファイル(スクリプトなど)でよく使われます。
- •644(rw-r--r--):所有者は読み書き、グループとその他は読み取りのみ。一般的な設定ファイルやHTMLファイルなど、実行する必要のないファイルに使われます。
- •600(rw-------):所有者だけが読み書きでき、他者からは完全に隠されます。SSHの秘密鍵(~/.ssh/id_rsa)などに使われ、この権限になっていないとSSHコマンドが警告を出すことがあります。
- •777(rwxrwxrwx):誰でも読み書き実行できる、最も緩い設定です。動作確認のために一時的に使われることはありますが、セキュリティ上のリスクが大きいため本番環境では避けるべき設定です。
⑤ 実務での使いどころ
サーバーにファイルをアップロードしたときや、Webアプリのデプロイ作業で「Permission denied(権限がありません)」というエラーに遭遇したとき、必要な権限を素早く8進数で確認したい場面でこのツールが役立ちます。反対に、既存のサーバー設定を見て「755とは具体的にどういう権限なのか」を確認したいときにも使えます。パーミッションを必要以上に緩くする(777にするなど)と、意図しない第三者からファイルを書き換えられるリスクがあるため、必要最小限の権限に絞ることがセキュリティの基本です。
8進数の仕組みそのものをもう少し詳しく知りたい場合は2進数・8進数・16進数変換ツールもあわせてご利用ください。
⑥ ディレクトリの「実行権限」はファイルと意味が違う
ファイルの場合、実行権限(x)は「そのファイルをプログラムとして実行できるか」を意味しますが、ディレクトリの場合は少し意味が異なり、「そのディレクトリの中に移動(cd)したり、中のファイルの詳細情報にアクセスできるか」を表します。ディレクトリに読み取り権限(r)だけがあって実行権限(x)がない場合、`ls`でファイル名の一覧は見えても、その中のファイルを開いたり、サブディレクトリに移動したりすることはできません。そのため、ディレクトリには一般的に実行権限もセットで付与する(例:755や750)のが基本です。
⑦ 数値指定とシンボル指定、どちらを使うべきか
chmodコマンドには、このツールで扱う「755」のような数値指定のほかに、「chmod u+x ファイル名」のように対象(u=所有者・g=グループ・o=その他・a=全員)と操作(+付与・-削除・=指定)を組み合わせるシンボル指定という書き方もあります。数値指定は9個の権限を一気に上書きするのに向いており、シンボル指定は「実行権限だけを追加したい」のように一部の権限だけを変更したい場合に便利です。既存のパーミッションを把握したうえで一部だけ変えたいときはシンボル指定、ゼロから権限を設定し直したいときは数値指定、と使い分けるとミスが減ります。このツールで確認した数値をそのままターミナルの `chmod` コマンドに渡せば、意図した権限をすぐに反映できます。
⑧ 特殊な権限ビット(SUID・SGID・スティッキービット)について
chmodには、このツールが扱う通常の9ビット(rwx×3)に加えて、より特殊な用途で使われる4桁目の権限(SUID・SGID・スティッキービット)も存在します。SUIDはそのプログラムを実行したユーザーに関わらず所有者の権限で実行する仕組み、SGIDはディレクトリ内に新規作成したファイルのグループを自動的に親ディレクトリのグループに揃える仕組み、スティッキービットは共有ディレクトリで他人のファイルを誤って削除できないようにする仕組みです。これらは一般的な用途ではあまり使う機会がなく、扱いを誤るとセキュリティ上のリスクにもなり得るため、このツールでは通常の9ビットの計算に絞って提供しています。より高度な権限設定が必要な場合は、サーバー管理の専門的な資料もあわせて確認することをおすすめします。
755と644の違いは何ですか?
755は所有者に読み書き実行、グループと他者に読み取りと実行の権限を与えます。ディレクトリや実行ファイルに使います。644は所有者に読み書き、グループと他者に読み取りのみで一般ファイルに使います。
600はどんなファイルに使いますか?
600(rw-------)はSSHの秘密鍵(~/.ssh/id_rsa)などに使います。所有者だけが読み書きでき、他者からは完全に隠されます。秘密鍵のパーミッションが600でないとSSHが警告を出します。