血中アルコール濃度計算ツール
Widmark公式を使って飲酒後の推定血中アルコール濃度(BAC)がわかります。飲酒運転の基準(0.03%)との比較に。あくまで目安です。
最終更新:2026年9月9日 / 運営:sesebox(運営者情報)
Widmark公式による概算。個人差が大きく参考値です。飲酒運転は血中アルコール濃度0.03%以上で違反。翌日の運転も要注意。
① このツールの使い方
性別・体重・飲んだ量・アルコール度数・飲酒後の経過時間を入力すると、Widmark(ヴィドマルク)公式による推定血中アルコール濃度(BAC)が表示されます。アルコール度数はビール・チューハイ・日本酒などのプリセットから選ぶこともできます。
② 計算の流れ
- •①アルコール摂取量(g) = 飲んだ量(ml) × 0.8(アルコールの比重) × アルコール度数
- •②飲み終わり直後の推定BAC(%) = アルコール摂取量(g) ÷(体重(kg) × r値 × 10)
- •③経過時間後の推定BAC = ②の値 − (0.015% × 経過時間)
r値は体内の水分分布を反映した係数で、男性は0.7、女性は0.6を使用しています。たとえば体重65kgの男性がビール(度数5%)を350ml飲んだ場合、アルコール摂取量は350×0.8×0.05=14g、飲み終わり直後の推定BACは14÷(65×0.7×10)=約0.031%になります。
③ 飲酒運転の基準との比較
| 区分 | 血中アルコール濃度 |
|---|---|
| 酒気帯び運転(違反) | 0.03%以上 |
| 酒酔い運転(より重い違反) | 0.08%以上(かつ酔いの状態で判断) |
道路交通法では、この基準を超えた状態での運転が違反となります。上の計算例のように、ビール1杯程度でも基準の0.03%を超えることがあり、「少しだけなら大丈夫」という感覚が実際の数値とずれていることがわかります。
④ 分解にかかる時間の考え方
アルコールの分解速度は平均でおよそ0.015%/時間とされており、このツールでは「完全分解まで」の目安時間もあわせて表示しています。たとえばBACが0.06%であれば、0.06÷0.015=4時間程度で分解される計算になりますが、これはあくまで平均値であり、体質・体調・肝機能によって大きく変わります。
⑤ 「翌朝も残っている」ことがある理由
夜遅くまで飲酒すると、分解が追いつかないまま翌朝を迎え、体内にアルコールが残った状態で運転してしまう「二日酔い運転」のリスクがあります。飲酒量が多いほど、また就寝時間が遅いほど、翌朝にアルコールが残っている可能性が高くなります。「大丈夫だろう」という自己判断は避け、飲酒量と経過時間から余裕をもって判断することが大切です。
⑥ 注意点
この計算はWidmark公式による理論上の概算であり、実際の血中アルコール濃度は体質・体調・胃の内容物の有無・飲酒のペースなどによって個人差が大きく、この数値どおりになるとは限りません。この結果を根拠に「まだ運転できる」と判断することは絶対に避けてください。飲酒運転は法律で厳しく罰せられるだけでなく、重大な事故につながる危険な行為です。飲酒後は数値にかかわらず運転しないことを徹底し、体調に不安がある場合は医療機関に相談してください。
⑦ 体重・性別によって同じ飲酒量でもBACが変わる理由
Widmark公式では、同じ量のお酒を飲んでも体重が重い人ほどBACは低く出る計算になります。これは、体内に分布するアルコールが体格に応じて薄まるためで、体重50kgの人と80kgの人が同じ量を飲んだ場合、体重の軽いほうがBACは高く出ます。また女性は男性よりr値(体内水分分布の係数)が低く設定されているため、同じ体重・同じ飲酒量でも女性のほうがBACが高くなりやすい傾向があります。これは女性のほうが体脂肪率が高く体内水分量の割合が少ない、という一般的な体格差を反映したものです。「自分は体格がいいから大丈夫」といった感覚的な判断は誤差が大きいため、この計算で目安を確認する習慣をつけることをおすすめします。
⑧ 空腹時と満腹時で吸収スピードが変わる
Widmark公式そのものには反映されていませんが、実際のBACの上がり方は胃の中に食べ物があるかどうかで大きく変わります。空腹の状態でお酒を飲むと、アルコールが胃で長く留まらずすぐに小腸へ流れて吸収されるため、BACが急激に上昇しやすくなります。反対に、食事をとりながら・食後に飲酒すると、胃の中の食べ物がアルコールの吸収を穏やかにするため、同じ量を飲んでもピークのBACが低く、上昇も緩やかになる傾向があるとされています。この計算ツールの数値はあくまで目安であり、食事の有無や飲酒のペースによって実際の値は変動する点を踏まえて利用してください。飲む速度が速いほど肝臓の分解が追いつかず、ピーク時のBACが高くなりやすい点も覚えておくと、飲み方を見直すきっかけになります。
⑨ 「まだ酔っていないと感じる」ことの危うさ
アルコールを飲み慣れている人ほど、実際のBACが高くても主観的には「酔っていない」と感じやすいことが知られています。これは判断力そのものがアルコールによって鈍っているために、自分の状態を正しく評価できなくなるためだと考えられています。「顔が赤くならないから大丈夫」「いつも通りしゃべれているから平気」といった感覚は、実際のBACとは関係がありません。飲酒後に運転や重要な判断を控える際は、主観的な感覚に頼らず、飲んだ量と経過時間から機械的に判断することが安全につながります。数値で確認する習慣が、思わぬ事故を防ぐ一助になります。飲酒の機会が多い人ほど、この計算を目安として活用してみてください。ニコチンなど他の依存性物質についての基礎知識はニコチン・タールの基礎を解説した記事でも取り上げています。
飲酒運転の基準は?
道路交通法では血中アルコール濃度0.03%以上で酒気帯び運転(違反)、0.08%以上で酒酔い運転(より重い違反)になります。翌朝も残っている場合があるので注意が必要です。
アルコールの分解速度は?
平均的な分解速度は約0.015%/時間とされていますが、体重・性別・体質によって大きく異なります。この計算はあくまで参考値です。
計算結果は一般的な計算方法にもとづく目安であり、個別の状況での税額・金額・健康状態を保証するものではありません。 制度や数値は改正・更新されることがあるため、重要な判断の前には上記の公式情報や専門家(税理士・医師など)でご確認ください。