住宅ローン繰上返済シミュレーター
繰上返済した場合の利息節約額と月返済額の変化がわかります。早期返済の効果を数字で確認して返済計画に役立てられます。
最終更新:2026年9月9日 / 運営:sesebox(運営者情報)
返済期間短縮型と月返済額削減型があります。このツールは月返済額削減型(元本減額)で計算しています。
① このツールの使い方
現在の借入残高・年利・残り返済月数と、 今回まとめて繰上返済する繰上返済額を入力すると、繰上返済によって月々の返済額がいくら減るか、そして利息の節約額がいくらになるかがわかります。
② 計算の考え方と具体例
繰上返済の効果は、「繰上返済したあとの残高で、残りの期間を同じ金利で返済し直した場合の利息総額」と「繰上返済しなかった場合の利息総額」を比べることで求められます。
利息節約額 = 繰上前の利息総額 - 繰上後の利息総額
たとえば残高2,000万円・金利1.0%・残り返済期間20年(240ヶ月)の住宅ローンで、200万円をまとめて繰上返済すると、 月々の返済額は約91,980円から約82,782円へ(月々約9,198円の減額)、利息の節約額は約20万7,520円という計算になります。金利や残高が大きいほど、また返済の早い段階で繰上返済するほど、節約できる利息は大きくなります。
③ 「返済期間短縮型」と「月返済額削減型」
繰上返済には主に2つのやり方があり、このツールは月返済額削減型(返済期間はそのまま、月々の支払いを減らす方式)で計算しています。
- •期間短縮型:月々の返済額は変えず、返済期間そのものを短くする方式。一般的には同じ繰上返済額でも、こちらの方が総利息の削減効果は大きいとされます
- •月返済額削減型:返済期間はそのまま、月々の支払い額を減らす方式。家計にゆとりを持たせたい場合に選ばれます
④ 早く繰上返済するほど、効果が大きくなる理由
元利均等返済では、返済初期は毎月の返済額に占める利息の割合が高く、返済が進むにつれて元金の割合が増えていきます。 繰上返済で元金を減らすと、その後の利息計算のもとになる残高そのものが小さくなるため、残り期間が長いタイミングで繰上返済するほど、利息の節約効果は大きくなります。 同じ200万円を繰上返済するにしても、借入直後(残り期間が長い時点)と、完済間近(残り期間が短い時点)とでは、 節約できる利息の総額が大きく異なる、という考え方です。
⑤ 繰上返済額を変えるとどう変わるか
同じ条件(残高2,000万円・金利1.0%・残り20年)で、繰上返済額だけを変えた場合の目安は次のとおりです。
| 繰上返済額 | 繰上後の毎月返済額 | 利息の節約額 |
|---|---|---|
| 100万円 | 約87,380円 | 約10万3,746円 |
| 200万円 | 約82,781円 | 約20万7,493円 |
| 300万円 | 約78,182円 | 約31万1,239円 |
繰上返済額を100万円増やすごとに、利息の節約額もほぼ比例して増えていくのがわかります。 まとまった資金ができたときに、繰上返済に回す金額の目安として参考にしてください。
⑥ 注意点・よくある誤解
- •この計算は金利が返済期間中ずっと一定という前提です。変動金利の場合、実際の利息は今後の金利動向によって変わります
- •金融機関によっては繰上返済に手数料がかかる場合があります(無料の金融機関も増えていますが、契約内容を確認してください)
- •繰上返済に使う資金を手元に残しておくか、繰上返済に回すかは、生活防衛資金の余裕や他の資産運用の選択肢とも合わせて考えるとよいとされます
- •住宅ローン控除を利用している場合、控除の対象となるローン残高が繰上返済によって減るため、控除額への影響も合わせて検討するとよいとされます
⑦ 何度かに分けて繰上返済する場合の考え方
まとまった資金を一度に投入するだけでなく、ボーナスのたびに数十万円ずつ複数回に分けて繰上返済する人も多くいます。繰上返済は行うたびに残高が減り、その後の利息計算のベースが小さくなるため、1回あたりの金額が同じでも、より早いタイミングで実行するほど累計の節約効果は大きくなります。このツールで「現在の残高」を毎回の繰上返済後の金額に更新しながら複数回試算すると、ボーナス払いのたびにどれくらいずつ利息を減らせているかを段階的に確認できます。まとめて大きな金額を投入するか、複数回に分けてこまめに投入するかは、手元資金の余裕や将来の支出予定と相談しながら決めるとよいでしょう。
⑧ 繰上返済に回すか、他の用途に使うかの判断軸
繰上返済で節約できる利息は、いわば借入金利と同じ利回りで確実にお金を増やしたのと同じ効果があります。たとえば金利1.0%の住宅ローンであれば、繰上返済は「年利1.0%相当の元本保証の運用」に近い意味を持ちます。一方で、NISAなどでの資産運用の期待リターンが金利を上回る可能性がある場合、手元資金をすべて繰上返済に回すのが必ずしも最適とは限りません。生活防衛資金(急な出費に備える貯蓄)を確保したうえで、金利水準・運用利回りの見込み・心理的な安心感のバランスを考えながら、繰上返済とそれ以外の使い道の配分を決めるのが実用的な考え方です。どちらか一方に全額を寄せるのではなく、両方に分散して備えるという選び方も、多くの家庭で実際に取られている現実的な方法です。ライフステージや今後の支出予定に応じて、そのバランスを定期的に見直していくことも大切です。家族構成や収入の変化があったタイミングで、あらためて資金計画をしっかりと確認し直す習慣をつけておくと安心です。
毎月の返済額や利息総額をあらためて計算したい場合は住宅ローン計算ツール、繰上返済の基礎知識はこちらの記事で解説しています。
繰上返済の効果はどのくらいありますか?
金利や残高によって異なりますが、残高3000万円・金利1.5%・期間30年で100万円繰上返済すると、利息を約40万円節約できることが多いです。
返済期間短縮型と月返済額削減型の違いは何ですか?
期間短縮型は月々の返済額は変えず返済期間を短くします。総利息の削減効果が大きいです。月返済額削減型は返済期間を変えず月々の支払いを減らします。このツールは月返済額削減型で計算しています。